8月6日、岡山市立北公民館にて科学講座「セミの歌とくらし」を行いました。北公民館での「セミの歌とくらし」は今回が初めて。参加者は園児から5年生までの12名と保護者。
参加者の数が定員30人にしては予想よりも少ない。セミといえば、夏休み人気の定番だが、これだけ暑く(〜37℃)、しかも街中がクマゼミだらけになると、セミの人気低落はやむをえないのかも。
クマゼミの羽化は7月末で終わっていたため、今回は「鳴き」について詳しく紹介。あの大声の発生源がからだのどこにあるか、じっくり考えてもらいました。
また、毎回のことですが、セミの孵化実験は大人気。今回は幼虫の姿勢に注目。前年の夏、高い木の枯れ枝に産み付けられた卵からかえった幼虫は、どうやって地中へ入り込んでいくのだろう? もっともいい方法は、すみやかに地上へ落ちること。そのため、彼らは頭を下に向けてじっとしています。こうしていると、わずかな振動で枝から落下してしまいます。
皆さん、セミの腹部を切って内部(発音筋と共鳴のための空洞)をのぞいたり、ふだん見られない珍しいセミの標本を楽しんでくれました。
以上、セミにいっそうの親近感を覚えたことで、クマゼミの「やかましい鳴き声」が「上手なラブコール」に聞こえてきたのではないでしょうか。
公民館のスタッフの方にはお世話になりました。