4月13日、津山まちなかカレッジにて科学講座「ミクロの世界の生き物を見てみよう」を開催しました。12名の小学生とそのご家族が参加しました。
「ミクロの世界の生き物」とは肉眼では見えない「微生物」と呼ばれている生き物のことです。微生物を観察するには顕微鏡が必要ですが、家や学校で自由に顕微鏡を使える環境にある子どもは少ないでしょう。そこで、今回の講座では可能な限り多くの顕微鏡を会場に持ち込み、スライド標本作りや顕微鏡による実物の微生物の観察を体験してもらいました。
用意した材料は、動物の仲間のゾウリムシ、ミジンコ、ワムシ、菌類の仲間のコウジカビ、アオカビ、パンコウボ、シメジなどです。子どもたちには動くミジンコやワムシが好評で、歓声をあげて観察していました。また、培地で培養した菌類のコロニーや菌糸も彼らは初めて見るものなので興味を示してくれました。なかには、講座終了後も残って熱心に顕微鏡を覗く子どももいました。




このような実験講座は1時間では短すぎる、2時間はほしいというのが担当者の正直な感想です。しかし、顕微鏡という科学機器を自分で操作し、生きている微生物の実物を見るという実体験は子どもたちに科学に関する興味を喚起するという観点から意義があったのではと考えます。