7月2日、吉備中央町立吉備高原小学校にて、2年生18名を対象に出前授業「セミの歌と行動」を行いました。
吉備高原小学校でのセミの授業は十数年来続いています。秋には1年生を対象にコオロギの授業も行います。「理科」を学ぶのは三年生から、その前に「昆虫大好き」になれるよう、講義内容や話しぶりが工夫されます。
はじめに「昆虫が好きな人」と尋ねると、「シーン」。では「嫌いな人?」、大半がおもむろに手を挙げました。すかさず「今日は吉備高原にもいるセミの種類と鳴き声、大きな音を出すしくみについて話します。珍しい標本や、今朝生まれたばかりのセミの幼虫が見られます。去年集めたセミやぬけがらを触ったり、解体して観察しましょう。きっと、セミのことをもっと調べたくなりますよ。そして、昆虫大好きになってくださいね」。
後半では、孵化から何年も土の中で育ち、やっと地上に這い出して大空に舞い立ち、大声を頼りに仲間を見つけ、枯れ枝に卵を産みつけて数週間で死んでしまうセミの暮らしぶりが話されました。さすがに長年続けてきたセミの観察研究を基にした話は興味深く、説得力があります。
講座の終了後、「セミが好きになった? 昆虫に触れるようになった?」と尋ねると、何人かが手を挙げてくれました。