9月14日、人と科学の未来館サイピアにて科学講座「はたらく微生物・顕微鏡観察」を行いました。今回の2名の先生による講座に、25人の小学生とそのご家族が参加となりました。
「生き物は何からできている?」から始まった今回のお話。玉ねぎの薄皮の細胞の図に続き、細胞の種類(原核細胞・真核細胞)、遺伝子や細胞の増える仕組み等、「生き物は細胞でできている」ことの説明に進んでいきます。「生き物の仲間分け」では、ウイルスのお話も飛び出し、ウイルスが増える仕組みについても説明がありました。
「微生物ってなぁに?」のお話で「実は微生物の定義はちゃんと決まっていない。目で見ることができない小さい生き物」との説明に、「目に見えないくらい小さな生き物??」をご家族で想像する姿がみられました。
中盤には顕微鏡で、ミジンコ、ミドリムシ、ワムシ等、身近にいる小さい生き物が生きて動いている様子を観察しました。やはり動く生き物の観察は大人気で、多くの家族が顕微鏡に集まっていました。
後半では、先生がバトンタッチして「麹のはなし」が始まります。
もろ蓋に入った米麹を拡大したり、触ってみたりしながら、カビ毒のアフラトキシンを作らない世界的に珍しいカビである麹菌の説明が進みます。
その後は、お家の冷蔵庫に見た立てた箱の中から、身近にある発酵食品を探していくクイズや、カビ・酵母・細菌を使った食品をグループ分けするクイズに子供たちが積極的に参加していました。
講座の最後には「世界で一番大きい生き物は?」「人間の細胞はいくつあるの?」「一番大きい生き物は何個くらい細胞があるの?」などの質問が出てきて、小さい生き物の話から大きな生き物の話まで盛りだくさんな内容となりました。改めて「生き物とは」を考える機会となったと思います。