9月13日、人と科学の未来館サイピアにて科学講座「微生物―ミクロの世界の生きもの」を実施しました。参加者は小学校1~5年の子どもたち19名とそのご家族です。

微生物は肉眼では見えないので子どもたちにとってはなじみのない生きものといえます。しかし、生物界全体からみると主役的な存在で、私たちの身の周りは微生物であふれています。今回は、顕微鏡を使って自分の目で微生物を観察し、これをきっかけとして微生物に興味を持ってもらうことを目的としました。

まず、顕微鏡を使う前に高倍率のルーペを体験してもらいました。ルーペを使うとかなり小さいものまで見えますが、細胞や微生物を見るには十分ではありません。

次に、顕微鏡の構造や使い方を説明した後、練習としてツユクサの表皮の細胞や気孔を観察してもらいました。ほとんどの子どもたちは顕微鏡を使うのは初めてでしたが、保護者の方の助けを借りながら上手にプレパラート(スライドガラス上に作った標本)を作り、100倍や400倍で見える植物の細胞に見入っていました。



ツユクサの後はいよいよ微生物の観察です。まず、コウジカビやクモノスカビを生やしたシャーレを顕微鏡のステージにのせて菌糸の生育のようすや胞子のでき方を顕微鏡で見ました。また、菌糸を培地から切り取ってプレパラートを作り、カビの菌糸の形も観察しました。

次は細菌の観察ですが、細菌は小さすぎて顕微鏡ではよく見えません。そこで、シャーレで培養したコロニーについて説明し、自分の手の指にどのような細菌が繁殖しているかを調べてもらう実験をしました(用意したシャーレの培地を指で触わり、それを家に持ち帰って培養して、どのような細菌が生えてくるか調べる)。

最後に、動物系の微生物として、原生動物であるゾウリムシを観察しました。顕微鏡の視野の中で動き回るゾウリムシを見て、感動の声が上がりました。